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雲仙普賢岳噴火回想録
太田一也(九州大学名誉教授)著
定価:本体価格10,000円+税
B5判 上製本 フルカラー 434ページ
ISBN978-4-88851-306-7 C0044
2019年3月発行
今こそ明かされる噴火災害の真相 迫り来る噴火危機に人々はどう対処したのか
火山学者として生涯を捧げる著者が、科学者としての冷静な視点で、
雲仙普賢岳噴火災害の一部始終を総括。
「この歴史に残る噴火災害を、正しく記録に残し後世に伝えてゆくことが私の使命であり、
今後の防災活動に役立たせていただきたい。」著者・太田一也
<目次>
1 マグマの胎動始まる
2 マグマの胎動第二段階へ
3 普賢岳噴火
3.1 噴火への助走始まる
3.2 噴煙立ち昇る
3.3 溶岩ドーム成長へ
3.4 溶岩ドーム成長劇的な復活
3.5 溶岩ドーム成長形態の変貌
3.6 溶岩ドーム沈降へ
4 闘いを終えて
4.1 変貌した山頂部や被災集落
4.2 なぜ死者が出たのか!
4.3 大惨事後の防災意識の変化 ―死者が出ないと目覚めない!―
4.4 行政機関の危機管理とその変遷
4.5 自衛隊の特異な活躍 ―外部から複眼的にみた実態―
4.6 島原温泉病院の規範的危機対応 −危機管理 看護婦主導!−
4.7 気象庁と火山噴火予知連絡会の防災への対応 −防災への関与徹底回避―
4.8 噴火予知はどこまで出来たのか?
4.9 火山学的新知見
5 余韻残る終息から退職まで
6 余生漫然
◆著者プロフィール 太田 一也(おおた かずや)
昭和9年長崎県南高来郡国見町生まれ。昭和33年九州大学理学部卒業。
昭和61年九州大学付属島原火山観測所所長。 平成2年雲仙普賢岳(198年ぶり)噴火。
平成5年西日本文化賞受賞。 平成8年噴火活動終息宣言、国土庁長官防災功績者表彰・長崎新聞文化章受章。平成10年九州大学を退官後、名誉教授として現在に至る。
平成12年建設大臣土砂災害防止功労者表彰。