からゆきさん

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明治の長崎発「東洋日の出新聞」からみえる

からゆきさん

四六判並製 164

ISBN978-4-88851-336-4  C0036

「からゆきさん」とは、明治中期から昭和初期に海外の 歓楽街に
密航させられた天草、南島原出身の若い女性の こと。
女衒という仲介業者の甘い言葉にのせられ、長崎、口之津、唐津、
門司などの港から外国航路の船でひそか に密航した。
貧しい実家の両親には多額の送金がとどいた。
しかし、彼女たちのかせぎの実態は―

《目次》
◆第1章 からゆきさんと風土
◆第2章 からゆきさんの積み出し
◆第3章 花街(ステレツ)の全盛と隠された悲惨な事実
◆第4章 からゆきさん追放
◆第5章 長崎県の密航者数と故郷への送金額
◆第6章 からゆきさんのアイデンティティー
◆第7章 「東洋日の出新聞」記事の中から

【著者プロフィール】未央 佐希子(みお さきこ)
大阪府生まれ。長崎に住み、学習塾を開設。
子どものころからの夢だった寺子屋の先生をやり終える。
著書『祈る人 隠れキリシタンの娘』(長崎新聞社)